大将です。


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 2001年に、僕が「ScarFace」を始めたとき、ScarFaceは「酒場」でした。
 たくさんの人たちに力を貸して戴いて「ScarFaceというBAR」を奈良県大和高田市にOPENしました。
 生演奏があったり、演劇をやったり、小規模なイベントもあったりして、アーティストの溜り場で、それから、一般の方々も集まるし、いわゆる「LGBT」の人たちも集まるし、多種多様な「文化」がごっちゃまぜに混ざりあった「異空間BAR」に育ちました。
 そして、アクシデントが重なった2016年、既に管理をしていた「錦花楼」という建物の中の「劇団事務所」にムリヤリ引っ越し、飲食店はやめました。今は「秘密基地」と呼んでいます。

 「小さな共同体」としての運転に試行錯誤を繰り返していたところ、2020年、COVID-19の出現。暫くの【休館】という期間も経て、僕は沢山考えて、様々を整理しました。
 誰が何と言おうと、僕自身はQueer(クィア)であり、それは僕が選び取ったライフスタイルであり、病理でもなければ、「仕方ないこと」でもない。そして、そこにはPRIDEがある。【クィア・プライド】です。
 だから僕は、「整理の結果」、ScarFaceは「QueerBAR」なのだと、はっきり言い放とうと思い至りました。

 だってScarFaceは、クィアである僕自身が、「典型的・規範的な在りよう」をしんどいと思い、「逸脱性」好んで寄り添い、「異常さ」を重要視して、「クィアが居やすい」ように育てて来た場だからです。
 「言わなくてもわかるでしょう?」という立場は棄てて、「敢えて言います」。そして、悪意ではなくむしろ好意から「そんなことは関係ないよ」と言ってくださる「非クィア=ノンケ」の皆様には、「いえ、関係はあります」と、敢えて言わせて戴きます。ゆるふわで曖昧にしていると「迷子」のストレスが高まるだけなので、ここはもう、ストロングスタイルで。

 ScarFaceは「QueerBAR」=「クィアの止まり木」です。今は飲食店でもありません。酒場でなくていいのです。BAR=止まり木。クィアたちが「羽根を休める場所」です。
 「非クィア」の皆様におかれましては、【QueerBAR=クィアの止まり木】だと「承知のうえ」で遊びに来て戴きたいと思っております。

 ※「クィアってほんで何なん?」という方は(ご来場いただかなくていいんですが)、(試しに)「いっぺんググって」ください。ネットの情報が正確かはわかりませんが「ざっくり」はイメージできると思います。「それでもなお」という方は、覚悟して、ご来場くださいませ。

 何卒、宜しくお願い申し上げます。


主:大将(だるままどか)
★1980年代後半より演劇活動開始。現在、劇作家、演出家。
★2001年より【ScarFace】を運営。
★「炊き出し食堂」の、お菓子盛りおじさん
★杖つき童子(下肢の運動障害有)
★クィア、BDSM(top)、FTM(便宜上)、男装者(自覚)、ゲイ(所属意識)。
★ポリアモリー
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